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先日「麒麟の翼」の劇場版を見てきました。
東野圭吾さんって、いつも思うけど天才的ですよね。

彼の作品は日常の中にある非日常になってしまう人の心の動きや愛を、ものすごく冷静に、深く描いているように私には見えます。

そして、いつもどんでん返しがあるのだけど、それは視聴率を上げたり、話題性を気にして描いているのではなく、しっかりとしたテーマが感じられます。

その役１つ１つにスター性やカリスマ性はなく、みんな真剣に１つの命をしっかり生きていて、それぞれの生活がバラバラにある中、少しの関わりから生まれる憎悪、悲しみ、愛が最後には１つのテーマに向かう・・・

私たちの人生そのものを天才的な描き方で書いているので、心を打たれてしまうのでしょうね。

今回の麒麟の翼も号泣してしまいました・・・当然、付けまつげはビラビラに剥がれてしまいました　笑
この中で感じたテーマもありますが、一番心に残ったのが、人の善意と選択でした。

良かれと思って人に甘く接することがその人の心に影響を与え、常識を作って、最初は小さな過ちや違いが思いも寄らない結果を導き出してしまいます。

人の常識や習慣というのは怖いぐらい無意識に自分の意思を決めていきますよね。

これが食や生活の中の習慣なら変えればいいことです。
目玉焼きに何かける？カレーには福神漬けは必須？パンにはマーガリン？バター？お風呂は朝？夜？両方？

でも、人の善悪という常識や会話に対する常識はどうでしょう？

ごみのポイ捨て、たんを道端で吐く、目の前の可愛そうさからの隠ぺい、感謝を表現する言葉、否定から入る会話、敵味方を作る思考、人に優しくするスタンス、自分を大切にする思考、日常の中には、沢山のことがあって、沢山の人に接して、毎日の自分に起こる出来事が未来に繋がっていきます。

あのときありがとうと言っていれば・・・
あのとき隠さなければ・・・
あのとき人の言うことを最初から否定しないで聞いていれば・・・
あのとき人を責めていなければ・・・
あのとき見て見ぬフリをして優しくしなかった・・・
あのとき夢を諦めなければ・・・

日常の小さな選択から大きな後悔に繋がることが沢山あります。
そして、その選択がしっかり出来て、表現出来ていれば、案外人はhappyに生きていけるのかもしれません。

だからこそ、日々の会話を大切にする習慣と、自分の中のモラルある愛を確認しながら生きていく必要があるのかもしれません。
美しい言葉と愛ある選択が習慣化出来たら、何も考えなくてもあなたはHappyな生き方が出来るのかもしれません。

最初は辛いことも、面倒なことも、いちいち考えなくてはならないことに困惑することもあるかもしれません。
でもしっかり身についてしまえば、自然と幸せなことを選ぶ人になれるし、自然体で人に優しくできる人に成長できるでしょう。

でも、まだまだ否定的なことを言う癖があったり、敵味方で人を分ける癖、自分を大切に出来ない価値観の低さがあるなら、学ぶことがいっぱいあって、自然体で生きていい時期ではないのかもしれません。

自然体な私を好きになって欲しい・・・
恋愛の１つの条件で良く聞く言葉ですが、今のままの自然体の自分でいいのでしょうか？

今一度考えてみてください。

あなたを囲む友人、パートナーをもっと素敵なものにしたいなら、作りものじゃなくて、自然体そのものの底上げが必要なのではないでしょうか？

東野圭吾さん・・・すごい人です。
こんなことまで考えさせる作品を作る彼の頭の中・・・
学ばせて頂きたいですね。